韓国初上陸!東海(トンへ)寄港
朝8時、寝ぐせがひどい、なんだこれ、揺れのせいか。軽くパッキングをして朝食を食べようとしたら、起きていた中島さんに「飯に行こう!」と誘われた。食べ物はあるけど金はないって言ってるんだけどな。「パッキングを終わらせたらすぐに行くきます」と伝え先に行ってもらったら、中島さんはレストランの場所がわからず迷っていて、結局僕が中島さんを探すことになった。通路で見つけレストランへ向かったら、またしても閉まっていた。営業時間は7時から8時まで。またこれか。
インフォメーションに行き、どこかで何か食べられないか聞いたら「バーならサンドイッチか何か食べられるものがあるかもしれない」と言われ行ってみたら「もう下船準備に入って食事は無理だけどホットコーヒーだけな…」「ホットコーヒーください!」僕は窓の外を見てた「そっかもうすぐ韓国か。」
ウラジオストクまで行く人も荷物は船内に置けるが、一度、全員下船して韓国に入国しなくてはいけないらしい。降りるときは韓国人が先のようで、ロビーで順番を待っていた時に藤原さんという親子と会った。藤原さんは韓国人の旦那さんとご結婚されて、二人の子どもと日本に遊びに来た帰りだそうだ、その子達の名前は智友くんと智仁くんと言った。聞いたら韓国の名前に日本の漢字を当てたらしい。なるほど、聡明で情に厚い人になりそうに感じかな、とにかく元気な子達で二人はとにかくベイブレードに夢中だった。藤原さんが言うには「韓国ですごく流行っているのよ」らしい。三人とは一緒に写真を撮ってここで別れた。
9時40分。僕は入国審査と税関を抜けて東海港のフェリー乗り場に着いた。待ち合いロビーには両替や売店があった。受付のジョさんに市街地まで何分くらいかかるか聞いたらタクシーで往復30分だった。再乗船手続きが12時からなので市街地に出るのは諦め、ロビーで時間を潰したり外のコンビニに行ったらここは24時間営業。24時間営業なんて利用する人もされる人も幸せになれないと思う僕であった。
ここでもクレジットカードは使えなかった。まいったと思ってたら中島さんに「にのさん、どのカップラーメンがいいですか?あとつまみとビールも、好きなもん選んでください」と言われ、余計にまいってしまった。
中島さんがタバコを吸いに行ったので、僕は一足先に待合室に戻ったら「昔、学生の時に日本語勉強しました。うまくはないけど」とジョさんが日本語で話しかけてくれた。とても流暢でびっくりした。忘れないように日本語を話したいけど、日本人の観光客の多くがツアー付きのガイドとくるから話す機会がないらしい。再乗船の時間までジェさんと日本語で話をして過ごした。
「学生みたいに見える」やら「彼女いないんですね」とか「ジョさんその冗談はちょっと傷つくからから止めて」なんて短い時間だったけど楽しかった。時間が迫ってきたから一緒に写真を撮った。ロシアに着いたらメールで送ると約束した。呼び出しのアナウンスが鳴った。「トマンナヨ~」「止まんなよ?」「また会いましょうという意味です」とジュさんは言った。「もちろん!トマンナヨ~」と言って手を振り、中島さんと合流して僕はゲートへ向かった。
再乗船するとクラスが変わっていたので荷物を移した。中島さんはクラスが変わらなかったので、チケットが安かったのは多分このせいかな。
中島さんと合流して、とりあえず韓国まで着いたことと無事出港できたことに乾杯した。
そして念願の食事。韓国といえばやっぱりこれかなと思って買った辛ラーメン。本場の味だよな。カップラーメンにさきいかに缶ビール。僕はくたびれたOLか。かもめの鳴き声を聞きながらラーメンをすすった。味は少し辛かった。
初めての韓国はこんな感じだったから、またいつか遊びに来たいな。さぁ、次はロシアだ。
つづく