死の舞踏

『死の舞踏』

聖オレフ教会を見た後は『死の舞踏』を見るため、昨日は祝日でやっていなかった聖ニコラス教会に立ち寄った。今日はちゃんと開いていたので窓口でチケットを買って中へ入っていった。

 

聖ニコラス教会

聖ニコラス教会

 

教会内部は博物館にもなっていて、中に飾られている展示物を見て回り、主祭壇の方へ進んで行った。

 

教会内の展示

教会内の展示

 

鳥?

鳥?

 

骸骨?

骸骨?

 

主祭壇には、15世紀のリューベックの職人ヘルメン・ローデの木製祭壇が展示されていた。この祭壇の左側は聖ニコラスの生涯が、右側は聖ヴィクトルの生涯が描かれているらしいが、僕はこれにはあまり興味はなかった。

 

ヘルメン・ローデの木製祭壇

ヘルメン・ローデの木製祭壇

 

目当てはこちらのリューベックの画家ベルント・ノトケによる15世紀後半の作品『死の舞踏』「死」が身近にあった戦乱と疫病が蔓延する中世の貴重な作品。当時はよくある題材だったようだが、今となっては現存する作品はほとんどないらしい。

 

『死の舞踏』の展示案内

『死の舞踏』の展示案内

 

僕はこういう凄さや特異な点がわかりやすい作品の方が見ていて面白いし、あれこれ考えずに楽しめるので好きだ。

 

『死の舞踏』

『死の舞踏』

 

大分満足したところで聖ニコラス博物館を出て、旧市街にあった両替屋でロシアのルーブル紙幣をユーロに両替した。両替屋がたくさんあればレートを確認したかったけど見つからなかったので、まぁ高額というわけでもないしここで手を打った。

 

ラエコヤ広場付近の両替屋

ラエコヤ広場付近の両替屋

 

ロシアルーブルも綺麗に消せたところで、今度はロシアでもらったお土産や、もう使わないガイドブック等、日本への郵送物を郵便局に持ってくために一旦宿に戻って荷物を整理し、タリン中央郵便局へ向かった。

 

ヴィル門の近くを歩いてる時に「ロシアから来たけどお金がなくなって戻れなくなったからお金を貸して欲しい」と言う変な男に声をかけられたので「ロシア大使館か警察行きな。本当に困ってりゃ助けてくれるよ。そんな理由でアジア人の観光客に声をかけようなんざちょっとアホだぜ」と言って立ち去った。

 

ヴィル門の近くにあった民芸品市

ヴィル門の近くにあった民芸品市

 

タリン市街中心部へ

タリン市街中心部へ

 

旧市街を出てしばらく歩いていると、大きなショッピングセンターがあり、その地下にタリン中央郵便局はあった。

 

ショッピングセンター

ショッピングセンター

 

タリン中央郵便局

タリン中央郵便局

 

持ってきた荷物の重さを測ってもらい、EMSで日本に郵送するといくらか聞いてみると68ユーロだった。「68ユーロか〜高いな〜」と思ったけど、せっかくもらった大切なお土産やプレゼントを盗まれたり失くしたりするのも嫌だったので「ばっちり送り届けてくれ!」とお願いして郵送物を預けた。

 

郵送の手配も無事に終わったので、次はラトビア行きの明日のバスチケットを買いにバスターミナルに向かうことにした。お腹も空いたなと思ったら、ちょうど近くにスーパーマーケットがあったので、そこでパンとジュースを買って食べ歩きながら歩いて行った。

 

スーパーマーケット

スーパーマーケット

 

ドーナツとパン

ドーナツとパン

 

ジュース

ジュース

 

旧市街からバスターミナルへは歩くと1時間くらいかかった。

 

タリンバスターミナル

タリンバスターミナル

 

バスターミナルの中にあるLux Expressのチケットオフィスで、明日の朝10時発のラトビア行きのバスチケットを買った。窓口の人と英語で話せてクレジットカードも使えるので、ロシアと比べたら圧倒的に簡単にチケットが買えてしまったので、逆に少し拍子抜けしてしまった。

 

Lux Expressのチケットオフィス

Lux Expressのチケットオフィス

 

ラトビア行きのバスチケット

ラトビア行きのバスチケット

 

あっさりとチケットが手に入ったところで、帰りは市バスに乗って旧市街に戻った。

 

市バス内

市バス内

 

ヴィル門の近くで降りて旧市街に入っていくと、門の側では楽器を演奏する男の子たちや、夕食時まで退屈そうなウェイターを見かけたりした。

 

演奏している男の子たち

演奏している男の子たち

 

退屈そうなウェイター

退屈そうなウェイター

 

もうすぐ日も落ちて夜がくる。旧市街には影が伸びて建物のトーンは落ち着いた色になっていった。通り沿いのレストランではディナーの準備をし始め、ところどころランプが灯り出した。

 

日が陰り始めた旧市街

日が陰り始めた旧市街

 

夕日に当たる旧市庁舎

夕日に当たる旧市庁舎

 

ラエコヤ広場を抜けて宿に着き、マイコンから移る部屋を教えてもらい、荷物を持って移動した8番の部屋でカイザー一家と知り合った。お父さんのウォルターさんは寡黙な方で、逆にお母さんのガブリエルさんとヴィクトリアはすごく明るかった。オーストリアから三人でバルト三国に家族旅行に来たらしく、明日の朝の電車でリトアニアに向かうらしい。

 

三人ともせっせと手紙を書いていたので、邪魔しないように傍でそれを眺めていた。僕も誰かに手紙でも書こうかと思ったけれど、少し寝不足だったのでそれはまた今度にすることにして、夕飯を食べてシャワーを浴びてさっさと寝てしまった。

 

つづく

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