探索!タリン旧市街
今日は1日動きそうなので、朝食はしっかり食べた。チーズは思ったよりドロドロして液体状のものだったが美味しかった。昨夜見て回る場所を書き込んだ地図とカメラを持って宿の外に出た。
宿から市内中心部は歩いてすぐだったので、疲れても行くのは簡単だから、体力があるうちに遠くの方から見て回ることにして、先ずは大聖堂(トームキリク)に行ってみることにした。
歩いていると、石壁に絵を飾って売っている人もちらほら見かけた。
大聖堂(トームキリク)の近くで街並みの写真を撮っていたら、ヴァイオリンを弾いている女の子と目があってしまったので気まずくなってしまい、朝早くから頑張るねとチップを5ユーロ。
大聖堂はエストニア本土で最古の教会らしい、宗教や歴史の知識に疎いのでどこがどうすごいのかはよくわからなかったけれど、今までずっとロシア正教の教会を見てきたからから、国が変わると少しずつ変化はあるもんだなと思った。
大聖堂で塔にも登れたけれど、展望は聖オレフ教会という場所が良さそうだったので、ここでは登らないでおいた。
またしばらく歩いていると多分有名な人なのだろうが、壁からファンキーなおじいさんがはみ出していて、ちょっと夜に見るのは怖そうだと思った。
大聖堂から通りを歩いてすぐのところに、アレクサンドル・ネフスキー聖堂というロシア正教の教会があって、似ているところもきっとあるんだろうけど、やはり先ほど見かけたエストニアの教会建築とは違った。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂から、旧市街の中心に向かうと広場みたいな場所に出た。
どこかからか城壁の上に登れそうだなとワクワクしてあたりを見回してみると「そこか!」と階段から人が昇り降りしているのを見かけたので、僕も上に行ってみることにした。
なかなか段差のある階段を鎖の手すりにつかまって昇ると上はカフェになっていて、ここからは聖ニコラス教会を越えて旧市街の外まで見渡すことができるようになっていた。
少し景色を眺めたらまた来た道を戻り、ネイツィトルンのある城壁沿いにワバドゥセ広場の方に歩いて行った。ベンチに座ってのんびりしたり、ゆっくり景色を眺めながら散歩している人が多くて、どこか落ち着いた雰囲気があった。
アーチェリーの催し物をやっている人もいた。レクチャーしている人の格好が、正直この旧市街に合い過ぎではないかと思った。
キーク・イン・デ・キョクを過ぎると丘のようになった広場があって、何やらイベントがあるのだろうか見物客がいっぱい集まっていた。
この丘からは、エストニア独立戦争戦勝記念碑とワバドゥセ広場が見下ろせて、僕は丘の上に向かう人たちと入れ違うように広場へと階段を降りて行った。
広場に着くと近くに電光掲示板があって、よく見てみると「FESTIVALI」の文字が表示されていたので、やっぱり今日は何かイベントがあるのだろうなと、そんなことを考えていた直後、突然暗くなり辺りは雲に覆われていきなり雨が降り出した。
すぐさま近くの建物の軒下に避難した。看板を見ると「APTEEK」と書いてあって、確かロシアでは薬局が「アプテカ」だったことを思い出した。エストニアでもロシア語は通じるので、陸路で国境を越えてから何かが急激に変わったという印象はまだなかったけれど、それでも街をよく見渡すと以前いたロシアとは何かが少しずつ違い始めてきているような感じがした。
風もあって外にいても雨に濡れるので店内に逃げ込んで、雨が止むのを待った。外はどしゃ降りの雨、先ほどイベント会場のようなところにいた人たちは大丈夫だろうか。
雨が止むかは天気次第で気にしても仕方がないので、薬局の中を見て回ったりして時間を潰していると、同じように店内で雨が止むのを待っていたご夫婦も暇だったのか、店内にあった計器で血圧を測定していた。
ご夫婦が測定結果の話をしていたのが終わったのを見計らって、あまりにもやることがなく暇な僕も血圧を測ってみた。
エストニアまで来て血圧測定。早く雨やまないかな。
つづく