自由にロシアを旅する!ロシア観光ビザ個人申請方法まとめ【情報】
こんにちは。こちらはロシア観光ビザ個人申請方法まとめの記事です。通常「ロシアの旅行は厳密な予定を組んだツアーでしか行けない。個人の自由旅行は不可能」とまで言われていますが、それはいくら何でも大げさだと思います。実際はそんなことありませんでした。大体「それじゃあ、体調不良によって予定が崩れた場合はどうすんだ?それは十分有り得るだろうが!苦しんだ上に罰せられるのか!?鬼か!」とよく調べてみたら『空バウチャー』というのを見つけました。
『空バウチャー』は「こういう予定でロシアの旅行を考えています、でも予定は未定です」というような感じでビザを申請する方法です。この方法で僕はロシアの観光ビザを個人で取得し、ロシアをシベリア鉄道で横断して無事日本に戻ってきました。これはほんの少し手間だけどロシアを自由に旅したい人が使う方法です。
ビザ申請準備
ロシア観光ビザ(査証)申請に必要なもの
ロシア観光ビザを申請するにあたり以下の3つ書類が必要となります。申請する前には必ず自分で『在日ロシア連邦大使館ビザ(査証)申請』を見て詳細や変更点について確認するようにしましょう。
- 申請者のパスポート原本
- 電子査証申請書(EVA)※旅行会社発行のバウチャー(旅行確認書)情報が入力されたもの
- カラー写真1枚(4.5х3.5cm)
パスポートとカラー写真を除けば、ロシア観光ビザ申請の際に作成する書類はたったの1つ、以下の『電子査証申請書』ですが、この書類を作成するために旅行会社発行のバウチャー情報が必要となります。
- 電子査証申請書(EVA)※旅行会社発行のバウチャー(旅行確認書)情報が入力されたもの
費用
2014年7月当時、バウチャーの発行に1,692円かかりました。ビザ申請は受取を11労働日後にしたので無料でした。
項目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
バウチャー発行代 | 1,692円 | ・TravelRussia.su |
ビザ申請代 | 0円 | ・11労働日後受取 |
滞在登録(レギストラーツィア)について
ロシアを旅してみたいと考えた人なら、もしかしたら「滞在登録(レギストラーツィア)」について聞いたことがあるかもしれません。これについてはロシアに入国した後に、滞在した宿泊施設が登録を行なうこととなっています。また旅行会社発行のバウチャー・電子査証申請書の作成で「どこに何日間滞在する」かを記入する欄はありません。特に気にしなくても大丈夫です。
ロシアにおいて7労働日以上同じ場所に滞在する場合、滞在登録が必要。
通常の観光でロシアを訪れる場合は、ホテルに宿泊した際に自動的にこの登録がなされるので、この滞在登録に関してあれこれ心配する必要はない。
定かではありませんが、シベリア鉄道で長距離移動中の時はチケットが滞在登録の代わりになるという話も聞いたことがあります。シベリア鉄道のチケットは大切な思い出の品として取っておくと思いますが、チケットは念のため出国まで捨てずに取っておきましょう。
旅行会社発行のバウチャー(旅行確認書)の取得方法
バウチャーはロシア外務省に登録されている旅行会社に発行を依頼します。僕はインターネットで支払い可能で英語案内もあった『TravelRussia.su』にお願いしました。発行費用は1,692円≒599ルーブルでした。
自分のパスポートを見ながら赤い*印のついた必要事項を記入していきます。受取方法を僕は早くて楽で記録も残り何より無料なE-mailを選択しました。『Cities to visit』の欄は行く予定の『City』をリストから選択すると『hotel』の欄が自動で選択されます。
もしホテルを既に予約しているなら直接入力して変更することも可能ですが、僕は自動で選択されたホテルをそのまま使用して特に問題ありませんでした。実はこの時サンクトペテルブルグには行く予定はなかったのですが、そういう場所もとりあえず入れといたといった感じです。
最後に支払い方法を選びます。僕はその当時使い始めたPayPalを試したくてPayPal支払いを選択しましたが、クレジットカード支払いでいいと思います。記入が終わったら、画面右下にある『Next』ボタンをクリックして次の画面に進みます。記入した自分のメールアドレスに「支払い依頼メールを送りました」と案内が表示されますので、届いたメールを開き指定されたリンクから支払い画面に進み、内容不備がないか確認して決済します。
15分後。
1杯コーヒーを飲んで休憩して戻ってきたら、自分のメールアドレスに『TravelRussia.su』からバウチャーのPDFファイルが送られていましたので印刷しました。
以上で旅行会社発行のバウチャーの取得は終了です。
電子査証申請書(EVA)の作成方法
旅行会社発行のバウチャーを取得した後は『電子査証申請書』を作成します。ロシアのビザ申請はインターネットのオンライン査証申請システムで行います。『ロシア連邦外務省領事局査証専用サイト』で必要事項を記入し『電子査証申請書』を作成します。説明の表記は日本語なのでバウチャーの取得よりも簡単ですから心配しなくても大丈夫です。
参考:ロシア連邦外務省の電子申請用紙の入力|ロシア連邦外務省領事局査証専用サイト
参考:ロシアビザ/査証のオンライン申請書の記入例/書き方|ロシアビザ取得申請代行センター
先ず、パスワードでつまずきました。何回かエラーが出て「何でだろ?間違えてないのに」と不思議に思っていると、赤文字で「アルファベットと数字の組み合わせで6文字以上ね」と表示され「始めから書けや!」と言いたくなったこともありました。
矢印の通り順番に項目を記入して進んでいきます。
やがて『訪問の情報』を記入する画面になります。
ここでバウチャーに記載されていた二つのNo.を以下の通りに記入します。滞在地もバウチャーに記載の通り記入しました。
- Reference number:Federal Register of TourOperators No.●●●●の●●●●の数字
- Confirmation number:VOUCHER No.●●●●の●●●●の数字
最寄りの申請先を選択し、最後まで記入し終えたら内容に不備がないかよく確認し保存・印刷します。これで『旅行会社発行のバウチャー情報が入力された電子査証申請書』は完成です。
以上で電子査証申請書(EVA)の作成は終了です。
ビザ申請
以下の3つの必要書類を用意し終えたら申請手続きをします。書類不備があった時のためにバウチャーも持っていくといいかもしれません。僕は東京の在日ロシア連邦大使館領事部へ直接申請に行きました。郵送の可否などはわかりませんので、ご不明な点は在日ロシア連邦大使館までお問い合わせください。
- 申請者のパスポート原本
- 電子査証申請書(EVA)※旅行会社発行のバウチャー情報が入力されたもの
- カラー写真1枚(4.5х3.5cm)
提出した書類も問題なく受理され、申請もあっさりと済み14日後に受取に行きました。早く受取ることもできるようですが、それには別途費用がかかるみたいでした「労働日って何?いつ取りに来ればいいんだ?」と思っていたら、職員さんがちゃんと「この日が受取日だよ」と説明してくれたので、余裕を持っていけば全然問題ないと思います。
ビザ受取
14日後。在日ロシア連邦大使館領事部にビザの受取に行ったら、無事にロシアの観光ビザが発行されていました。記載間違いがないか確認していると「あれ?申請日数が増えてる?」と職員さんに尋ねたら「何かあると大変だからついでに1日おまけしといた」って謎の優しさも一緒にいただきました。
こうして念願のロシア観光ビザの個人取得ができました。
その後、ロシアに入国してから『Booking.com』や『Agoda』で自分で好きな宿を予約し、現地の駅で行きたいところまでシベリア鉄道のチケットをその都度買って旅をしてきました。それで、特に問題ありませんでした。
感想
本当にほんの少しの手間でした。少なくとも「何が個人旅行は不可能だよ」って思うほど簡単にロシアの観光ビザが取れ、何の問題もなくあっさりロシアに行って帰ってこれました。あまりに順調すぎて逆に不安になってしまったくらいです。全部自分でやるのでやっぱり不安もありましたが、大丈夫でした。
『空バウチャー』によるロシア観光ビザ申請は、最初はやはり半信半疑でしたが「何か咎められたらその時は、お腹壊して動けず予定通りいきませんでした!」で押し切ろうと決意して申請しました。そもそも、そこが気になって心配な方はツアー会社のロシア旅行に申し込めばいいと思います。ロシア観光ビザの代行業者だっていますし、お金を払えば喜んで代わりに手続きをしてくれると思います。別に全部自分でやる必要はありません。このやり方にこだわらなくても、行きたければいくらでもロシアには行けるんですから。
結局、ロシア滞在中にバウチャーの提示を求められたことはありませんでした。僕はビザ申請の際に、宿泊先の予約証明書が必要書類に入っていないこと、宿泊した際に予約証明書に対する形で滞在登録が行われないことから、パスポートやビザと違いバウチャーはただの旅行予定表にすぎず、実際どうなるかわからない予定表のようなものに法的拘束力はないだろうと思いました。もし警察などに「バウチャーや滞在登録がおかしい」と言われた際は、バウチャー発行会社の連絡先と宿泊先の連絡先をアドレスカードを見せて「不満があるならここに問い合わせろ!」と言うつもりでした。そしてどうなるか分かりませんが「何か咎められたらその時は、お腹壊して動けず予定通りいきませんでした!!」で終わりです。
さて、これは2014年7月のもう2年前の申請時の話になってしまうのですが「何かあってもそれでも自分でやってみたい!」って人のために『ロシア観光ビザ申請方法』のまとめ記事を書きました。僕はそういう人が嫌いではないので。でもこの方法で何かあったとしても「そんなこと言われても知らね」
それではロマンあふれる良い旅を。
Good luck!
ありがとうございました!M(^^)M
お役に立ててよかったです。現在、見やすいように記事を少しずつリライトしてますので、引き続きよろしくお願いします。
貴重な情報をありがとうございます!お伺いさせてください。申請した日程でロシアに入国後、ちょっと観光時間が足りないから数日延泊する事は可能でしょうでしょうか?もしご存知でしたらご教示頂ければ幸いです!
返信が遅くなりました。
僕自身、数日延泊したことがないのでわかりません。
少し調べてみたら、以下のサイトでは残念ながら、事情がなければ不可能のように書かれていました。
ロシアビザ Q&A | ロシアビザのRusWay|ルスウェイ|ロシア旅行
http://rusway.co.jp/qa/
僕でしたら申請時に予め滞在期間を3・4日多めに取って、早く帰る場合は予定ができたとかいった理由で出国する計画を立てるかもしれません。
あまりお役に立てず、すみません。