エストニア旅まとめ【費用】
こんにちは。こちらはエストニア旅まとめの記事です。国際バスに乗ってロシアのサンクトペテルブルグを出発した後は、エストニアの首都タリンに滞在しました。そして友達に会うためラトビアのリガへ向かいました。
滞在期間
- 期間:2014年8月19日〜8月22日までの4日間
- 滞在都市:タリン
- 当時の様子:エストニア滞在時の様子はこちらの各記事をご覧ください。
入国準備
ビザ(査証)
日本人が観光目的でエストニアへ入国する場合には、無査証(ノービザ)でシェンゲン協定加盟国に入国した日からあらゆる180日の期間内で最大90日間滞在することが可能です。
治安
ヨーロッパ圏に入るとアジア人の外見は目立つようになりますので、最低限の注意(スリや置き引きへの警戒・深夜の個人行動・見知らぬ人に付いていかない等)は意識するようにしましょう。
エストニアの治安はアジアや欧米の大都市と比較すると良いように思います。首都であるタリンですら、観光エリアの旧市街を夜に一人で歩いていても特に危ないと行った印象はありませんでした。旧市街の夜景を通り沿いのレストランのテラス席から食事をしながら楽しむ人もたくさん見かけました。
参考:危険・スポット・広域情報(エストニア)| 外務省 海外安全ホームページ
気候
僕の旅した8月下旬はTシャツとジーパンで非常に快適にすごせました。ただ、タリンのように沿岸地域は海からの風が吹きます。朝夜や冷え込んだときのために上に羽織る長袖のシャツ等があると良いでしょう。また、天気が変わりやすように感じたので、折り畳み傘を持っておくと便利だと思いました。
白夜の頃の夜は20〜21時頃まで明るく長時間観光を楽しめますが、時間感覚をなくして体調を崩さないように気をつけましょう。
言語
公用語はエストニア語です。ですが、エストニア語が世界の中でも比較的少数派の言語のためか、殆どの場所で英語が通じます。なので旅行をする上で言葉の不便はありませんでした。エストニア語は音も読みもローマ字に似ているので、街中で看板などを見てもなんとなく意味がわかると思います。
言葉にあまり注意する必要がないので、ここはあえてエストニア語で話しかけてみるのも面白いかもしれません。「ありがとう」や「おいしい」など、感謝の言葉だけでもエストニア語で言うと喜ばれると思います。旅行の際はガイドブックやエストニア語の会話帳など持っていくと、気楽により一層エストニアを楽しめると思います。
費用
為替レート
1ユーロ(EUR)≒137.4円(JPY)※2014年8月19日〜8月22日当時
エストニアの通貨はユーロです。ユーロを採用している国ではどこでも使えますので、入出国の際に両替をあまり考えなくていいのが便利ですね。なお、ユーロ硬貨の片面はユーロ圏全域共通のデザイン、もう片面は各国の独自のデザインとなっていますので、その国々のユーロコインを記念に集めてみるのも面白いですね。
物価
物価は日本と同じくらいです。食料品や日曜生活品等、物によっては日本より3割程度安かった印象です。同じヨーロッパと言っても、西欧と比較すると東欧の物価は日本人にとっては安く感じると思います。殆どのお店でクレジットカードが使えるので、細かい小銭の計算なんかをあまり意識しなくて良いのも気楽でした。
エストニア旅費用
総額:23,015円(4日間)
国際移動費
合計:3,434円≒1,205ルーブル
出入国 手段 ルート 料金 移動時間 備考
入国 国際バス サンクトペテルブルグータリン 3,434円 約7時間半 ・ロシアーエストニア
・1,205ルーブル
・Lux Express
出国 国際バス タリンーリガ ラトビア旅まとめ ラトビア旅まとめ ・エストニアーラトビア
・Lux Express
ロシアのサンクトペテルブルグからエストニアのタリンまでは、東欧から中欧にかけて豊富な路線を持つLux Expressの国際バスを利用しました。値段の割に快適で、車内はWi-Fi完備でいつでもインターネットができ、無料のコーヒーが楽しめ快適なバスの旅になりました。トイレが備え付けられているのもとても便利でした。
飛行機でエストニアへ行く場合、お得な格安航空券のチェック・予約はこちらの『スカイスキャナー』が便利です。
滞在費
合計:19,671円≒143.2ユーロ(平均4,918円/日)
項目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 2,694円 | |
宿泊費 | 4,397円 | ・3泊 |
交通費 | 440円 | ・市バス代 |
観光費 | 756円 | ・観光名所入場料等 |
その他 | 11,384円 | ・日本への郵送代 ・チップ等 |
物価の高さにびびってヨーロッパに突入したのですが、そんなに気にする必要ありませんでした。重量のある荷物をEMSで送ったのでタリンから日本への郵送代はかかりましたが、それを除いて観光すると考えるならレストランで食事を楽しんだり芸術鑑賞に力を入れたりしても、正直あまり費用はかからないと思いました。
感想
世界一周3箇国目はエストニアでした。エストニアに来るまでは「エストニアってどこ?」「バルト三国って、あの相撲の把瑠都?」といった認識でしたが、旅してみるといや〜良いですね、たまらないですね。
ロシアのサンクトペテルブルグを出発し、国際バスで国境を越えてバルト三国の一つエストニアのタリンに到着し、僕のエストニアの旅が始まりました。
エストニアに入って先ず思ったことは「英語が使える!」ということでした。これには感激しましたが、ロシアの旅が本当に終わったんだなと少し寂しくもなりました。
宿を取っていたタリン旧市街の夜の雰囲気はとてもシックで素敵なものでした。しかし、不運にもこの日の夜は若者旅行者たちのパーリナイト、静けさとは無縁の騒がしい夜となりました。
一夜明けて旧市街を巡っていきました。
先ずは、大聖堂を見に行ってエストニアの教会はすっきりとした印象を受けました。次にロシア正教のアレクサンドル・ネフスキー聖堂を見ましたが、やはりエストニアの教会とロシアの教会は違うなと国境を越えてきた実感が少しずつ湧いてきました。
旧市街の城壁の周りでは、ゆったり散歩したりベンチに座ったりする人を多く見かけ、落ち着いた雰囲気の国なんだなと思いました。
城壁を見てワクワクし、冒険心がくすぐられました。なんでしょう、男の子だからでしょうか。そして階段を見つけたので、上ってみたくなりました。やはり、男の子だからでしょうか。
城壁の上のカフェテラスからの眺めは、城壁外まで見通せてとても素晴らしかったです。こういう場所でランプの灯りの下、食事を楽しむのも良いもんだなと思いました。
歩いていると丘の上の広場にたくさんの人が集まっているのを見かけ、何かのイベントかなと思って通り過ぎると、さっきまで晴れていたのに突然の雨に遭い、近くにあった薬局に逃げ込んでしばし雨宿り。暇すぎて血圧測定をしました。正常値範囲内でした。
雨も止み続々と丘に登る人たちが気になり、さっきのイベント会場に戻ると、ステージ上に女性の歌手がいて歌が始まりました。歌い終わると男性の歌手に変わり、何だろうなと疑問に思っていると、見物客がエストニアの国旗を振っていて、ここが独立戦争戦勝記念碑の近くにあることから、この日がエストニアの独立に関する日だと知りました。
そのためこの日は祝日らしく、博物館や教会は閉まっているところが多かったです。博物館や美術館に行くのは諦めて、旧市街の中心ラエコヤ広場に向かいました。
ラエコヤ広場はタリンの観光名所旧市街の中心だけあって、たくさんの人で賑わっていました。
通り沿いのレストランの前では、中世の雰囲気を意識した美しい女性たちをたくさん見れて幸せでした。
ヴィル門の近くからカタリーナの通路を抜けて道に迷ってしまい、また雨に降られ、逃げ込んだ先の教会では偶然にも素晴らしいヴァイオリン演奏を聴くことができました。
旧市街の外へ出て、市民ホール港から、この海の先がフィンランドかと思いを馳せていると、足元を昨日知り合ったブラジル人の三人組の旅行者が歩いていたので、驚かせようと声をかけました。
聞くと彼らはフィンランド行きのフェリーチケットを買いに行くと言うので、暇だったので付いていくことにしました。
無事にフェリーチケットも買え、陽気なラテン系の3人と港を散歩し宿に戻りました。
宿では醤油ラーメンを作って4人で食べました。個人的には満足のいく出来ではありませんでしたが、喜んで食べてくれて嬉しかったです。
その後、宿にいた若者たちに誘われてバーへ。酔ってしまった女の子を宿に送り届け、帰りの遅い3人が心配になり深夜の雨の中迎えに行くことに。全世界共通、酔っ払いはめんどくせぇ。でも今となっては良い思い出となりました。
翌日3人と別れてからは聖オレフ教会の塔を上り旧市街を眺め、タリン港からフィンランドに出航する船を見送りました。
昨日は祝日のため閉まっていた博物館で『死の舞踏』を見ました。なかなか興味深い絵だったと思います。その後、初めて来た時と同じタリンバスターミナルで、翌日のラトビア行きのバスチケットを買い、夕焼けに染まる旧市街を歩いて宿に戻りました。そこでオーストリア人の家族旅行者カイザー一家に出会い、彼らを見てバルト三国を家族旅行するのも良いなと感じました。
出発の朝。開店準備をしたり出勤・通学をしたりする人たちを横目に、ラエコヤ広場を抜けタリンバスターミナルへ。
そしてバスに乗り次なる国へ。僕を待つ友達に会うため、バルト三国2箇国目ラトビアのリガへと向かっていくのでした。
エストニアは中世の雰囲気・快適な交通網・程良い物価・落ち着いた人々と非常に旅し易い国でした。エストニアを旅するのに体力は要らないように感じましたので、歳を取ってからでも家族連れで来ても安心して楽しめるのがエストニアやバルト三国の魅力のように思いました。派手な旅にはなりませんでしたが、こういう旅も非常に良いですね。と言うか個人的には静けさとともにある旅の方が好みです。
そんな中世の風が吹くエストニアですが、実態は世界最先端のIT国家でありSkypeの開発国でもあります。『e-Estonia(電子政府)』という世界で最も透明性が高く効率のよい「政府」が実現し運営されています。
エストニアは迫る情報社会を見据えて国全体としての情報インフラの整備・運用方法を見直した結果、全国民に対し付帯番号(ID)を発行した後、政府・官庁・病院・学校・警察等がもつ各データベースを統合し、横断的に相互接続できるネットワークデータベースシステム『X-Road』を構築しました。配布されたIDカードの普及率は、現在では国内の全人口約130万人に対しほぼ100%。国と民間企業との連携も推進され、インターネットを経由して国民が利用出来るサービスは官民あわせて3,000以上にものぼり、税金は申告から2日後に還付され、公務員ですら妥当な理由なく個人情報にアクセスすれば容易にバレるセキュリティレベルを実現し、このシステムはもう15年以上も前から実際に運用されています、2000年問題と騒がれていた頃の話です。マイナンバー制度を今年(2016年)導入した日本が将来的に学ぶべきことが多い国と言えるでしょう。
参考:世界最先端のクラウド国家 – エストニアの驚くべきデジタル戦略 | SEO Japan
参考:エストニアの電子政府と日本の未来への提言 | 前田陽二
それではロマンあふれる良い旅を。
Good luck!