ロシア旅まとめ【費用】

ロシア旅のルート

こんにちは。こちらはロシア旅まとめの記事です。国際フェリーに乗って日本の境港から韓国経由でロシアのウラジオストクに渡り、モスクワまでシベリア鉄道でロシアを横断しました。そしてモスクワを離れサンクトペテルブルグに向かいヨーロッパへ抜けました。

 

ロシア旅のルート

ロシア旅のルート

 

滞在期間

  • 期間:2014年7月28日〜8月19日までの22日間
  • 滞在都市:ウラジオストク・イルクーツク・モスクワ・サンクトペテルブルグ
  • 当時の様子:ロシア滞在時の様子はこちらの各記事をご覧ください。

 

国内移動経路

手段クラスルート料金移動時間備考
鉄道3等ウラジオストクーイルクーツク16,687円≒5855RUB約75時間・ロシア鉄道
鉄道3等イルクーツクーモスクワ18,890円≒6628RUB約82時間・ロシア鉄道
鉄道3等モスクワーサンクトペテルブルグ4,052円≒1422RUB約10時間・ロシア鉄道

 

入国準備

ビザ(査証)

日本人が観光目的でロシアへ入国する場合には、査証(ビザ)の取得が必要です。観光ビザでは最大30日間滞在することが可能です。

参考:査証(ビザ)申請|在日ロシア連邦大使館

参考:自由にロシアを旅する!ロシア観光ビザ個人申請方法まとめ【情報】| Ninotabi

 

滞在登録(レギストラーツィア)

ロシアでは7労働日以上同じ場所に滞在する場合は、滞在登録が必要となります。滞在登録は宿泊した施設が手続きを行うこととなっています。

参考:ロシア ビザ・大使館・税関|地球の歩き方

 

確証はありませんが、シベリア鉄道で長距離移動中の際は、チケットが滞在登録の代わりになるという話を聞きました。チケットは念のため出国まで捨てずに取っておきましょう。

 

治安

ウラジオストクからサンクトペテルブルグにかけて旅してきて、夜も一人で歩いたりしていましたが、大通りを歩いていて揉め事に巻き込まれたとか、何か事件を見かけたということはありませんでした。また、悪徳警官らしき人物も見かけませんでした。

ヨーロッパに比べると置き引きやスリも少なく、商品の値札表示がしっかりあるのでアジアのようなぼったくりや詐欺による被害もなさそうです。観光地においては、特別に警戒するほど危険を感じることはありませんでした。

深夜のタクシー料金でぼったくられはしましたが、それは全世界共通のことなので、個人的にはロシアは他の国の有名な観光地よりも安全な様に思いました。

参考:危険・スポット・広域情報(ロシア)| 外務省 海外安全ホームページ

 

気候

広大な面積を持つロシアの天気を一括りにはできませんが、僕の旅した7〜8月はTシャツとジーパン、朝夜に冷え込んだときのために上に羽織る長袖のシャツなんかを持っておくくらいでちょうど良かったと思います。日本と比べて涼しく、また湿度も低いので快適に過ごせます。白夜の頃の夜は20〜21時頃まで明るいので、長い時間の観光を楽しめます。厳冬期は極寒の寒さですので、防寒対策はしすぎるくらいにしっかりしましょう。

参考:ロシアの気候と天気|地球の歩き方

参考:ロシアの時差と現在時刻|Time-j.net

 

言語

公用語はロシア語です。また学生やビジネスマンなど若い人たち、宿や観光地のレストランなどでは英語が通じます。年配の方や、バスや列車などの公共交通機関の窓口などでは英語が全く通じないことが多々有りますので、予めロシア語でメモ書きなどを用意しておくと良いでしょう。

ロシア語はおそらく多くの日本人にはあまり馴染みのない言語です。キリル文字を見れば「あ〜顔文字とかに使われてる記号でしょ」と思う方はたくさんいると思いますが、あれがロシア語で使われているキリル文字です。キリル文字の一部がローマ字表記と対応していたりするので、長く見ているうちになんとなく読める様にはなるでしょう、しかし意味や発音が独特なので初めて触れる方は慣れるまでは苦労します。「ウォッカ」じゃなくて「ヴォトカ」です、しかも「水」って意味もあり大変です。

「何で英語通じないんだ!」と言いたくなりますが、ロシア語圏(ロシア語の通用する範囲)の広大な面積を考えたら英語なんて話せなくても平気と思う方が自然です。旅行の際はガイドブックやロシア語の会話帳など持っていくと、気楽により一層ロシアを楽しめると思います。

参考:ロシア語会話集|Wikitravel

 

費用

為替レート

1ルーブル(RUB)≒2.85円(JPY)※2014年7月28日〜8月19日当時

ロシアの通貨はルーブルです。当時は「値段を3倍してちょっとお釣りがくるくらい」と計算していましたが、その後ルーブルは暴落しましたね。

参考:通貨換算ツール|OANDA

 

物価

当時は日本と同じかちょっと安いくらいの印象でしたが、ルーブルの暴落によって更に安くなりました。物が値段に対して高いな〜と思ったことは特になかったです。むしろ「質の割に安いな〜」とお得に思うことの方がしばしばありました。

 

ロシア旅費用

総額:122,671円(22日間)

国際移動費

合計:26,492円

出入国手段ルート料金移動時間備考
入国国際フェリー境港ーウラジオストク24,800円約43時間・日本ーロシア
・DBSクルーズフェリー
・エコノミークラス
・燃油サーチャージ2,300円を含む
入国バウチャー1,692円・TravelRussia.su
・ビザ申請用
出国国際バスサンクトペテルブルグータリンエストニア旅まとめエストニア旅まとめ・ロシアーエストニア
・Lux Express

格安航空のLCCが飛び交う今の時代に、国際フェリーで時間をかけて日本からロシアに渡ったのは、古くてもう流行らない旅の仕方かもしれませんが、これはこれでとても楽しくロマン溢れる旅になって良い思い出になりました。

参考:日本からロシアへ船で渡る!DBSクルーズフェリーチケット予約方法まとめ【情報】| Ninotabi

飛行機でロシアへ行く場合、お得な格安航空券のチェック・予約はこちらの『スカイスキャナー』が便利です。

 

滞在費

合計:96,179円≒33,747ルーブル(平均4,371円/日)

項目料金備考
食費17,895円
宿泊費10,305円
交通費51,939円・シベリア鉄道代
・公共都市交通費
・タクシー代等
観光費14,415円・観光名所入場料等
その他1,625円・ポストカード代等

ウラジオストクからモスクワまでシベリア鉄道に乗って行ったら費用は35,577円でした。ありがたいことにシベリア鉄道では他の乗客の方々にご飯をご馳走になったり、イルクーツクではホームステイをさせて頂いたおかげで食費と宿泊費は少し抑えらましたが、最後の最後でタクシー料金をぼったくられ結局トントンに収まった感じです。ロシアは見所が多く食べる間も忘れて、色んなところを巡りました。観光費は少しかさみましたが全然後悔していません。初めて目にする様な文化・芸術は素晴らしく、とても勉強になりました。

参考:ロシア旅の宿まとめ【情報】|Ninotabi

参考:ロシア横断9,259km!シベリア鉄道チケット購入方法まとめ【情報】| Ninotabi

感想

世界一周2ヶ国目はロシアでした。「ロシア」や「旧ソ連」と聞くと「怖い」とか「冷たい」と言ったイメージがあって「シベリア鉄道」で「一人旅」をしたなんて言うと、未だに周りからは「大丈夫?」「危なくなかったの?」と聞かれてしまいます。でも、旅して思ったのは「全然そんなこと無い」ということでした。

 

DBSクルーズの国際フェリーでロシアのウラジオストクに入港し、僕のロシア横断の旅が始まりました。

 

ロシア入国

ロシア入国

 

ウラジオストク駅の前で、フェリーで知り合いお世話になった初めての旅仲間中島さんと別れ、また一人旅に戻りました。

 

ウラジオストクヴァグザール

ウラジオストクヴァグザール

 

ウラジオストクの街中には日本の自販機があり、パッケージは日本語だったので「これで分かるのか?」と不思議に思いました。

 

ウラジオストクの自販機

ウラジオストクの自販機

 

日本の中古車がたくさん入っているみたいで、右ハンドルで道路の右側を走っている車に少し驚きました。

 

日本の中古車

日本の中古車

 

スーパーマーケットでは、日本の食材の他に日用品まで置いてありました。こういうものまで置いてある国はちょっと見たことがありませんでした。

 

スーパーマーケットの中

スーパーマーケットの中

 

鷲の巣展望台で金角湾とウラジオストクの街を眺めて、この街に別れを告げました。

 

鷲の巣展望台

鷲の巣展望台

 

そしてついにシベリア鉄道は広大なロシアの大地を走り始めました。

 

シベリア鉄道乗車

シベリア鉄道乗車

 

先ずはバイカル湖があるイルクーツクを目指しました。

 

走るシベリア鉄道

走るシベリア鉄道

 

シベリア鉄道では向かいの席にいたキルギス人のチナさんにお世話になり、よく一緒にご飯を食べさせていただきました。

 

チナさんとご飯

チナさんとご飯

 

日本ではあまり馴染みのないひまわりの種も食べさせてもらいました。うまく殻を割って食べれず、チナさんには笑われてしまいました。

 

ひまわりの種

ひまわりの種

 

名前も分からない駅で停車している時に空を眺めて「もし自分が飛行機に乗っていたら」と思ったこともありました。

 

停車中

停車中

 

車内で知り合ったクリスとミハイルたちに「一緒に酒を飲もうぜ!」と誘われてウォッカもたらふく飲みました。本当に気のいい奴らでした。

 

クリスとミハイルたち

クリスとミハイルたち

 

車窓から見えた景色はとてものどかなものでした。

 

のんびりとした田舎の風景

のんびりとした田舎の風景

 

バイカル湖が近づいてきて、名物のオームリの燻製をトルクメニスタン人のレナートと食べました。チナさんも「これ食べな」とオームリを買ってきてくれていました。

 

レナートとオームリ

レナートとオームリ

 

世界一透明な湖と言われるバイカル湖をはやはりすごく綺麗でした。とても大きくて、湖の周りを走り抜けるのに3時間以上もかかりました。

 

バイカル湖沿線

バイカル湖沿線

 

チナさんたちを見送って辿り着いたイルクーツクは金沢の姉妹都市でした。

 

イルクーツクの金沢通り

イルクーツクの金沢通り

 

ウラジオストクで出会い招待されたディマの家にホームステイさせていただき、ロシアの家庭料理をご馳走になりました。

 

ホームメイドボルシチ

ホームメイドボルシチ

 

ディマやディマの妹のユリア、その友達のアーニャとディマのお父さんのウラジーミルさんと一緒にバイカル湖まで遊びに行きました。

 

バイカル湖

バイカル湖

 

ウラジーミルさんの友達の家庭菜園で、言葉がわからない僕におばさんは作っている野菜を食べさせてくれたり。

 

ウラジーミルさんの友達の家庭菜園

ウラジーミルさんの友達の家庭菜園

 

アーニャの友達のご家族と一緒に木造建築博物館タリツィも見て回りました。

 

アーニャの友達のご家族

アーニャの友達のご家族

 

ロシアのアイスクリームはなかなか美味しくて、よく買って食べ歩いたりもしました。

 

プロンビールのアイス

プロンビールのアイス

 

ディマのお母さんのアクローシュカという冷製スープが、僕の一番好きなロシア料理です。

 

アクローシュカ

アクローシュカ

 

一生忘れられない、本当に素敵な時間でした。

 

ディマのご家族とアーニャ

ディマのご家族とアーニャ

 

イルクーツクを離れ、シベリア鉄道はロシア中部に差し掛かり、中央アジアの雰囲気を感じ始めました。

 

シベリア鉄道中部

シベリア鉄道中部

 

3等車の乗客たちのなんか見守ってくれている感じとはこういうものかと思い。

 

アンジェリーナちゃんを見守る乗客一同

アンジェリーナちゃんを見守る乗客一同

 

紛れ込んだ車両でロシア軍の人たちと仲良くなり。

 

ありがとうロシア軍

ありがとうロシア軍

 

モスクワに着いて僕のシベリア鉄道の旅は終わりました。その記念すべき日の食事は、仲良くなったロシア軍からもらった携行食でした。

 

ロシア軍携行食

ロシア軍携行食

 

クレムリンのダイヤモンド庫では、ダイヤモンドでできたロシア地図に驚きました。

 

クレムリン

クレムリン

 

赤の広場にある聖ワシリー大聖堂では幻想的な月夜を過ごしました。そして、モスクワで誕生日を迎えました。

 

夜の聖ワシリー大聖堂

夜の聖ワシリー大聖堂

 

モスクワの後はサンクトペテルブルグへ行き、ここが僕の大好きな街になりました。心の底から来て良かったと思える素敵な場所でした。

 

宮殿広場

宮殿広場

 

エルミタージュ美術館は広すぎて1日では見終えることができず、退館時間になって係員に追い出されてしまいました。

 

エルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館

 

血の上の救世主教会もものすごく美しくて、ここが野菜倉庫として使われていたことにびっくりしました。

 

血の上の救世主教会

血の上の救世主教会

 

最後はサンクトペテルブルグに着いた夜に見かけたストリートミュージシャンの音楽を聴いて、僕のロシアの旅は終わりました。

 

ストリートミュージシャン

ストリートミュージシャン

 

ロシア極東ウラジオストクは日本から飛行機で最短90分で行けるほどなので、ロシアは身近な国です。僕が行った当時のイルクーツクは、日本と時差がなく同じ時間を過ごしていたりもしました。ロシアで出会った人は良い人ばかりでした。初めはシャイでとっつきにくそうで、話してみると親しみやすく、豪快で大らかな人たちでした。僕はロシア人は西洋の外見と東洋の精神性を持っているように感じていました。

 

自然も文化も人も本当に素晴らしい良い国です。料理も、東西に広く寒暖の差がある国のおかげか種類が豊富で食べる楽しみがありました。友達に「どこか良い国ある?」と聞かれたら「ロシア行ってみたら?」と自信を持って言えます。ロシアの魅力をうまく言葉で説明できないので「騙されたと思って行けばわかる、ロシアはでかい」という感じですが、とにかく行って良かったです、またいつか行きたいと思っています。

 

それではロマンあふれる良い旅を。

 

Good luck!

 

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