サンクトペテルブルグ行きの列車のチケット

カッサ(チケット売り場)

昨日の夜に買い足した食材で、朝から醤油ラーメンを作ってロシア人のドミートリィに日本のラーメンとはなんたるかを教える。全くこれでいいのかわからなかったが、牛ひき肉の缶詰のようなものと醤油を煮てスープを作ることにした。苦闘の末できたもの、これは醤油ラーメンというかすき焼きだ。

 

見繕ったそれっぽい材料

見繕ったそれっぽい材料

 

追加した材料

追加した材料

 

「これは昨日と同じもラーメンかい?」「あぁ、食べてみてくれ」すき焼きかもしれないことに目を瞑ると、このラーメンの味はまぁそれなりにおいしくて「よかった」ドミートリィもそこそこ満足しているようだった。がしかし「甘めなのはわかるが、そんなにチリパウダー入れんな」

 

完成した醤油ラーメン?

完成した醤油ラーメン?

 

洗い物を済ませて、昨日入れなかった救世主キリスト聖堂に歩いて行った。今日はこの後、サンクトペテルブルク行きの列車のチケットを買って、午後は郊外のセルギエフ・ポサードに行ってみることにした。道を歩いているとドストエフスキーの像があって「大体こういう感じの像はいつも鳩を頭に乗せてるな」とそう思った。

 

遠くに見えるのが救世主キリスト聖堂

遠くに見えるのが救世主キリスト聖堂

 

ロシア国立図書館前のドストエフスキー像

ロシア国立図書館前のドストエフスキー像

 

救世主キリスト聖堂は写真撮影不可の場所で、堂内は入場無料はやめた方がいいんじゃないかと思うほど素晴らしかった。この日も、スカートの女性が足を露出しているために入場拒否されていた。内部は広く地下もあったので、見終わるのには1時間ほどかかった。

 

救世主キリスト聖堂

救世主キリスト聖堂

 

救世主キリスト聖堂の外部装飾

救世主キリスト聖堂の外部装飾

 

その後は最寄のメトロ駅クロポトキンスカヤからメトロでコムソモーリスカヤまで行った。僕が初めてモスクワに着いた時の最寄のメトロ駅。実はこの駅のすぐ近くに、サンクトペテルブルク行きの列車の発着駅レニングラードヴァグザールがあった。

 

メトロの自動券売機

メトロの自動券売機

 

モスクワは駅が何箇所かあって、自分の行きたい地名の駅に行く必要があるらしい。だから、モスクワのキエフ駅からはウクライナのキエフへ行く列車が出て、モスクワのベラルーシ駅からはベラルーシ方面へ行く列車が出ている。なので僕は、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)駅にサンクトペテルブルク行きの列車のチケットを買いに来た。

 

多分、他の鉄道駅でも列車のチケットは買えるんだろうけど、郊外のセルギエフ・ポサード行きの列車は、このレニングラード駅近くのヤロスラブリ駅から出るので都合が良かった。

 

コムソモーリスカヤに着き広場に出てあの時の売店に寄ると、今日もムハンマドくんは働いていて「元気?あの時はありがとう、無事に宿に着けたよ」と声をかけると「よかった」と僕のことを覚えててくれて嬉しかった。再会の記念てことでポラロイドの写真を撮って渡すと「代わりにこれをあげるよ」とボロボロのタジキスタンのお金をくれた「そうか、ムハンマドくんはタジキスタン出身だったのか、初めてタジキスタンのお金を見たよ」と少し話をして僕はチケットを買いに駅へ向かった。

 

レニングラード駅

レニングラード駅

 

カッサ(チケット売り場)

カッサ(チケット売り場)

 

レニングラード駅のカッサ(チケット売り場)でサンクトペテルブルク行きのチケットを買おうとしたら、受付のおばさんがロシア語しか分からず「No English」と言われる始末「ちょ待てーい話聞け」と困っていると、後ろに並んでたロシア人のお姉さんが「通訳しましょうか?」と助けてくれて、無事チケットを買うことができた。

 

サンクトペテルブルク行きの列車のチケット

サンクトペテルブルク行きの列車のチケット

 

この時、助けてくれたお姉さんに質問でもして、チケットについてもう少しよく聞いていれば2日後にあんなことにはならなかったのに、僕はチケットが買えただけで満足し油断してしまっていた。

 

つづく

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